「美術評論家連盟会報 19号」を発行しました。
本号では、特集「くらい[krei-]ものごと 分け/隔て」のほか、追悼文、この1年間に国内で開催された展覧会・個別の活動・書籍・作品・出来事などから注目すべき事柄を選ぶ「私のこの3点」、そして会員による短信などを掲載しています。
なお、本号より会報は冊子版(2001~10年度発行分)のレイアウトを踏襲していたPDF形式(2011~17年度発行分)をHTML形式に改め、誌名を「美術評論家連盟会報」に統一のうえナンバリングを冊子版第1号からの通号表記としました。また、これを機に冊子版のバックナンバーの有料販売を終了し、その誌面をPDF化したものをWEBサイト上で無料公開することにいたしました。詳しくは「会報バックナンバー」のページをご覧ください。
美術評論家連盟会報 19号[目次]
特集「くらい[krei-]ものごと 分け/隔て」
第1部「平成が終わる前に」
平成の美術 1989-2019 椹木野衣
平成と美術館(の危機) 山本和弘
小泉明郎「空気」から《夢の儀礼(帝国は今日も歌う)》へ 飯田志保子
メディア・アートの30年 - 科学技術の進展の中で 四方幸子
第2部「クリティシズムとクライシス」
宇佐美圭司作品の破棄について 高階秀爾
秋の夜寒に-美術批評のこと 千葉成夫
藤枝晃雄を追悼する 尾崎信一郎
「アート・アクティヴィズム」と私 北原恵
検閲から見えてくる美術批評の役割 アライ=ヒロユキ
追悼
追悼・石崎浩一郎さん 三頭谷鷹史
追悼 市田幸治氏 成相肇
北斎に人生を捧げた永田生慈さん 小川敦生
追悼——三木多聞氏のこと 松本透
2017~2018 私のこの3点
加須屋明子、小勝禮子、篠原資明、高橋綾子、谷新、千葉成夫、中塚宏行、名古屋覚、早見堯、藤嶋俊會、藤田一人、松本透、水沢勉、峯村敏明、山本和弘、山脇一夫
会員短信欄
成熟した表現と議論の心地よさ 荒木夏実
台湾、中国、韓国を旅して 五十嵐卓
徴税制と奴隷制の違いはなにか? 大坂紘一郎
ワルシャワ雑記 岡村恵子
激変する文化芸術政策から目がはなせない 武居利史
頭のフットワーク 千葉成夫
根本的な喰い違いに、返す言葉がみつからない。 勅使河原純
2017.10~2018.9 中塚宏行
珍説と珍事 名古屋覚
日本におけるキュレートリアルな批評の地平 難波祐子
蒙昧国体へ、美術は・・・・ 日夏露彦
テクストの在所 / 批評のアーカイブ 深川雅文
封印が解かれた藤田嗣治の内田巌書簡 藤田一人
現代美術との出会いと交流 本阿弥清
ブラジル先住民の椅子展、エスニックアート、熊谷守一 山脇一夫
[2018年度会報編集委員会]
編集委員長 成相肇
副編集委員長 加治屋健司
編集委員 大坂紘一郎 尾崎信一郎 高橋綾子
編集補佐 山内舞子(事務局)