美術評論家連盟会報
AICA Japan Newsletter

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会報について

 美術評論家連盟は、1940年第2次世界大戦中に組織された「美術問題研究会」を母胎とし、1950年戦後の改組によって「美術評論家組合」として再出発したが、翌51年更に「美術評論家クラブ」と改称し、更に54年に創立された「美術評論家連盟」(AICA)に発展的解消をして、今日にいたっている。

 しかし、日本国内における評論家相互の情報交換・討論の機会はかならずしも活発とはいえず、まして日本の美術の問題や提言・現況などを海外に発信する方法には、美術ジャーナリズムの現状もふくめて、とぼしい。一時は「ART CRITICISM IN JAPAN」と題したアンソロジーの企画も検討されたが、思潮・表現方法が多様化し、即時的な情報交流が必要な現状をふまえ、シンプルな形式での機関紙発行を試みたのが本誌である。

 内容体裁とも今後検討の余地があると考えられるが、これを機会に活発な意見の提案を望むものである。ささやかながら、これを今後くりひろげられるムーブメントの出発点としたい。