美術評論家連盟シンポジウム2005「今、国際展は可能か」

[活動]  2005年10月30日 公開

現代美術の国際展は20世紀後半に盛んとなり、90年代以降冷戦構造の終焉とともにかつて第三世界と称された地域にもひろがった。冷戦以降市場主義経済が世界的規模に拡散したこととで、国際的なコミュニケーションが必要とされ、美術がその手段として認められたといえるだろう。

しかし、国際展は変貌をとげつつあるのではないか。かつてヨーロッパの著名キュレーターが活躍した時代のそれとは異なり、今の国際展はどのようなものなのか、その担い手、観客は誰なのか、そしてアーティストたちはどのような意図で参加しているのか。新たな国際秩序の再編へ向けての新旧大国のヘゲモニー争いと国際展の問題など根本的な問いかけも必要だろう。

本シンポジウムは新しい時代の国際展の可能性を探る試みである。

 

シンポジウム概要

主催  美術評論家連盟

日時  2005年11月27日(日)午後1時30分~5時30分(開場:午後1時)

会場  東京国立近代美術館 地下1階講堂
    〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3

交通  地下鉄東西線竹橋駅下車徒歩5分

入場料 先着100名 入場無料

 

プログラム

(13:30ー14:00) 
会長挨拶  針生一郎(国際美術評論家連盟日本支部会長)
第一部:日本における国際展とヴェネチア・ビエンナーレの日本館の運営
  基調報告:中原佑介
   (1970年東京ビエンナーレコミッショナー、2000、2003年越後妻有アートトリエンナーレ・アートアドバイザー)

(14:00ー15:20) 
  スライドのプレゼンと国際展の問題提起 
   パネリスト: 
     川俣正(2005年横浜トリエンナーレ芸術監督)
     建畠晢(1990、1993年ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、2001年横浜トリエンナーレ・
           アーティスティック・ディレクター、国際交流基金国際展事業委員会委員)

     岡部美紀(国際交流基金芸術交流部造形美術課)
     司会:岡部あおみ(2005年福岡アジアトリエンナーレ選考委員、国際交流基金国際展事業委員会委員)

(15:30ー17:30)
第二部:世界各国で開催されている国際展の現状と問題提起
  プレゼン各20分後に、第一部のメンバーを加えて1時間のディスカッション
    パネリスト: 
     清水敏男(2000年上海ビエンナーレ組織委員・キュレーター)
     南嶌宏(2005年プラハ国際現代美術ビエンナーレ・コ・キュレーター)
     やなぎみわ(多数の国際展の参加作家)
     司会:谷 新(2000年光州ビエンナーレ・アジア部門コミッショナー)

 

美術評論家連盟シンポジウム委員会  

清水敏男( 委員長 )/岡部あおみ/谷新/南條史生/南嶌宏

 お問い合わせ先: 
  美術評論家連盟事務局  小林季記子
  〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3
  電話&FAX 03-3626-7528
  メール: aica.jp@dream.com

 

懇親会  

場所 学士会館内「レストラン ラタン」 (予定)
   電話:03-3292-0881