『美術評論家連盟会報』21号を発行しました。
本号では、特集「批評とメディアの30年」のほか、追悼文、この1年間に国内で開催された展覧会・個別の活動・書籍・作品・出来事などから注目すべき事柄を選ぶ「私のこの3点」、そして会員による短信などを掲載しています。
『美術評論家連盟会報』 21号[目次]
0-1 雑感―実在と可謬性について 林道郎
0-2 特集趣旨 中村史子
特集「批評とメディアの30年」
1-1 新聞紙面における批評の試み
1990年代以前 前史として
安黒正流
1-2 『モダニズムのハード・コア』から『Art Trace Press』へ
1995年、モダニズムの再起動
松浦寿夫
1-3 90年代から2000年のコンピュータとインターネットを介した美術批評について
1990年代 オンライン上の批評の黎明
四方幸子
1-4 『あいだ』の四半世紀
1990年代後半 鋭利であり続けること
光田由里
1-5 『LR』と『LR Returns』
90年代後半から2000年代 批評のプラットフォーム
早見堯
1-6 パフォーマティヴな批評の不在
世紀の転換期をはさんで
杉田敦
1-7 photographers' gallery pressについて
2000年代 写真家たちが切り拓く批評の領野
倉石信乃
1-8 未来の声のために〜芸術批評誌『REAR』の20年
2000年代 地域性(ローカリティー)に拠って立つ
高橋綾子
1-9 『issues』、そして作家との共闘
2000年代 集団的活動の模索
土屋誠一
1-10 ゼロ年代批評とサブカルチャー
2000年代 サブカルチャーとの共振関係
五十嵐太郎
1-11 作品の具体性へのフォーカス
2010年代 再び芸術作品をめぐって
沢山遼
1-12 アーギュメンツを振り返る
2010年代 SNSと手売りを通した批評の実践
長谷川新
1-13 ブログ、SNS、動画配信
2010年代以降 オンラインの批評
gnck
追悼
2-1 小倉正史氏を偲ぶ 遠藤水城
2-2 追悼「谷新」 有木宏二
2-3 追悼 海上雅臣氏 尾崎信一郎
2019~2020 私のこの3点
3-1 大倉宏、小川敦生、小勝禮子、島敦彦、高橋綾子、千葉成夫、勅使河原純、中塚宏行、早見堯、藤嶋俊會、藤田一人、松本透、水沢勉、山内舞子、山本和弘、山脇一夫
会員短信欄
4-1 「表現の不自由展・その後」事件のその後 アライ=ヒロユキ
4-2 美術という視点 大倉宏
4-3 一人同人誌 千葉成夫
4-4 田中健三、須田剋太、上前智祐など 中塚宏行
4-5 権力・権威の無様露わにした愛トリ事件 日夏露彦
4-6 bauhaus100 japan プロジェクトから見えてきたもの 深川雅文
4-7 地元に生かされた画家夫婦を再認識 藤田一人
4-8 レクイエム 山脇一夫
[2020年度会報編集委員会]
編集委員長 中村史子
副編集委員長 gnck
編集委員 尾崎信一郎 杉田敦 高橋綾子
編集補佐 山内舞子(事務局)